オマーン:政府がオマーンLNG社と合意を結び経済多角化を目指す(3)
2021年08月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■インサイド・アラビア:かくしてオマーンは地域内で独自のモデルを提示する

【ロンドン:本紙】

学者たちも1000年近く前からカルハットの重要性を認めている。アラブの地図学者、ムハンマド・イドリースィーは12世紀にカルハットを観察した。イブン・ムジャーウィルは13世紀に、頻繁に引用される自身の旅行記の中でカルハットの特徴的な要塞を描いた。著名なマグリブのベルベル人旅行家イブン・バットゥータでさえ、1331年にカルハットを訪問した後、著書「旅行記」の中で「素晴らしいカルハット市場ともっとも美しいモスクの一つ」について言及した。

オマーンの当局者たちは、オマーンLNG社の助けにより21世紀において訪問客をカルハットに誘致できるよう望んでいる。

オマーンLNG社とカルハットとの関係は、6月に結ばれた遺産・観光省との合意以前からある。カルハットの住人たちはとうの昔にその地から移住しているとはいえ、その港は依然として使われ続け、今日オマーン・スルタン国において液化天然ガスを輸出するための最重要ターミナルの一つとして機能している。

オマーンLNG社はまた、「カルハットLNG」社を通じて液化天然ガスのプラントを運営している。これはオマーンの国営・政府系企業、三菱商事、その他複数の外国企業による共同プロジェクトである。

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( 翻訳者:原実都姫 )
( 記事ID:51487 )