オマーン:政府がオマーンLNG社と合意を結び経済多角化を目指す(4)
2021年08月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
https://www.alquds.co.uk/إنسايد-أرابيا-لهذا-تقدم-عُمان-نموذجا-ف/
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■インサイド・アラビア:かくしてオマーンは地域内で独自のモデルを提示する

【ロンドン:本紙】

過去には、カルハットの遺跡はオマーンLNG社の商業活動に対し魅力的な展望を持つ環境を提供してきた。しかし、オマーン遺産・観光省とオマーンLNG社の合意により、遺跡とそのもっとも裕福な借り手の間の関係性が再構成されることになる。

国営オマーン通信社の報道はこの合意を「遺産部門と民間部門の連携強化のモデル」と、オマーンLNG社とオマーン国の関係を過小評価する記述によって表現した。オマーン政府が同社の株式の51%を保有していることを鑑みると、この企業は公共部門に組み込まれるもので、オマーンの公的な利益を代表している。また過去にはムハンマド・ルムヒーエネルギー・鉱物相がオマーンLNG社の取締役会を率いたこともある。

オマーンLNG社とオマーン遺産・観光省のカルハットプロジェクトへの参加は、民間部門と公共部門の提携を意味しているのではなく、オマーン政府傘下にある2部局の間の提携を表している。今回の史跡の改修は、史跡を正しい軌道に乗せたうえで、オマーンによるカルハットの宣伝を長年にわたり後押しする可能性が高い。

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( 翻訳者:原実都姫 )
( 記事ID:51528 )