シリア:太陽光エネルギー市場が戦争成金に新たな扉を開く(2)
2021年08月10日付 al-Mudun 紙


■太陽光エネルギー...シリアの市場が戦争成金に新たな扉を開く

【本紙】

本紙の複数の情報筋は、利潤を生み出すのが常であるあらゆる商品のビジネスを行なうという観点から見ると、たとえそれが(とりわけ24時間常に電力を要する産業界にとっては)有益なものではなかったとしても、この決定が承認された場合、当該決定は代替エネルギーのビジネス・プロジェクトにおけるアサドの子分となっている戦争成金らの存在を暗示していることは否定できないという。

また、ダマスカスの複数の情報筋によると、太陽光代替エネルギーの発電装置がシリア市場に興味深いほどに広がっていることは注目に値するという。同情報筋によれば、このことは携帯電話や市場でのブームとなっているその他のビジネスのケースがそうであったように、アサド一族に近しい諸企業がこのビジネス計画へ参入していることを裏付けている。

≪無駄な選択肢≫

しかし作家のズィヤード・ラッイス氏は、政府支配地域における「代替エネルギー」ビジネスの規模は、その高額なコストと対費用効果の低さから同エネルギーへの需要が非常に限られているために、依然として低調であると強調する。

また同氏は本紙に対し、工場や施設の所有者らに代替エネルギーを使うよう仕向けられるようなインフラ設備を設備はもっていない、と明らかにしたうえで次のように述べた。「現行の制度は、工場の所有者が代替エネルギーの生み出した電力を部分的に(昼の数時間)利用し、同時に(夜間や曇りの日は)従来の電力を利用するものだ。一方、政府は工場に電力を供給できずにいる。つまり、これは稼働を止めない工場にとって、この選択が無駄であることを意味している。」

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( 翻訳者:吉岡珠実 )
( 記事ID:51495 )