オマーン:政府がオマーンLNG社と合意を結び経済多角化を目指す(5)
2021年08月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■インサイド・アラビア:かくしてオマーンは地域内で独自のモデルを提示する

【ロンドン:本紙】

2018年にオマーンは、UNESCOからカルハットの歴史的重要性を公式に承認された。同年、UNESCOはこの都市を世界遺産リストに追加したのである。この決定の理由としては「カルハットがホルムズ王国に関する独自の証言を提供していること」と、「カルハットの都市計画と発掘された建造物がホルムズ王国に特有の特徴・特性を見せており、古代遺跡がその完璧な表現となっていること」が挙げられた。

UNESCOの決定は、オマーンLNG社からの融資と並んで、カルハットをオマーンの一大観光スポットにするかもしれない。昨年、エネルギー産業はオマーン政府の予算の72%を占めた。これはオマーンが経済の多角化を達成するために遂げなければならない進歩の表れであり、結果的に観光といったその他の産業の重要性が強まることになる。

オマーンのように、中東における全ての石油産出王国が経済の多角化を実現するために奮闘しており、サウジアラビアも潜在的な観光アピールの要素として自国の文化遺産への投資を行っている。このような状況のなか、問題はオマーンにとってはより深刻であるようだ。多くの隣国と比べ、オマーンの石油備蓄量がより少なくなってきているためである。

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( 翻訳者:原実都姫 )
( 記事ID:51529 )