ヨルダン:アサド政権に向けた「現実主義的」政策(4)
2022年01月22日付 その他 - al-Souria.net 紙
■アサド政権に向けられたヨルダンの「現実主義的」政策のなかで
【スーリーヤ・ネット:ガーズィー・ダフマーン】
ヨルダン外務省は、アサド政権の正常化に向けての自国の緊急性が、同政権を資するカードへと変化することを恐れるなか、自身が広告会社の役割を果たすことを余儀なくされていることに気が付いた。この会社は「シリアの和平プロセスの促進を目指している」との口実のもと、アサド大統領の行動を漂白し、彼の犯罪群を抹消し、それをシリアにおいて新たな見た目とともに提示するのである。そして、「シリアに真の和平プロセスが存在するのかどうか」についてのサファディー氏の問いかけには、シリア政府以外の当事者が真摯さを欠いていることに対する明白な非難が含まれている。またこうした動きは、反体制勢力における現実主義の欠如や米政府における真剣さの欠如を指摘しているロシアの言説と一致するものである。
同様に、アサド政権との正常化をめぐる緊急性の問題が、アラブ諸国の間に分極化を引き起こす問題へと発展する恐れもある。同諸国の多くはいまだに、事態に変化が生じない限りにおいて、その根本からアサド政権との正常化を拒否しているのである。そうなった場合、特に正常化を支持している国々は「シリアの人々の利益」あるいは「国益」といった大仰なスローガンのもとで同様の方針を進めているので、シリア危機は当然新たな場所に移されることになるだろう。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52293 )