シリア:シャーム解放機構の将来にかかわる問題と解体の可能性(3)
2020年02月17日付 その他 - al-Souria.net 紙


■シャーム解放機構…将来にかかわる問題と解体の可能性

【サーシャ・アルウ:スーリーヤ・ネット】

1. メンタリティー
シャーム解放機構はプラグマティックかつ柔軟な思考を有しており、そのために紛争の長期間にわたって、地域内の軍事面におけるもっとも顕著なアクターとなってきた。同組織は「イスラーム国」の外面から抜け出し、「アル=カーイダ」へ忠誠を誓い(支部から本流へと逃げ)、「アル=カーイダ」から離脱することでこの遺産から脱却し、その後国境を超越する「ヌスラ戦線」からローカルな一面を備えた「ファトフ・シャーム戦線」へと生まれ変わるよう仕向けた(柔軟な)「メンタリティー」を有している。その後「シャーム解放機構」を設立し、これらの変革を良しとしなかった最大多数の異分子、ないしは「フッラース・ディーン」といったより過激な思想を求めて組織を離脱したその他の分子を取り除いた。このように「過激」と「より過激」、そして「外国」あるいは「ローカル」といった要素に応じて、多数の分派が発生したのである。

さらに同組織は一組織として、単なる「支配」と「軍事的役割」の概念を飛び越え、解放された地域に対する行政に支配体制を据えるという目的に応じて、複数の領域に影響力を拡大しようと試みるメンタリティーを有した。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52526 )