シリア:ウクライナ危機とシリア問題(5)
2022年02月25日付 その他 - al-Souria.net 紙


■ウクライナ危機とシリア問題…後者で「国家主権の尊重・内政不干渉」のレトリックを用いたプーチン大統領は前者においてそれを無視

【スーリーヤ・ネット】

ロシアは過去にクリミア半島を占領し、現在ルガンスク、ドネツク両地域を占領した。しかし西側ができることと言えば、ロシアに経済制裁を課すことだけである。この点でウクライナのストーリーはシリアにおけるそれと似通っているように見える。ロシアは経済制裁を負うことになるが、いまだ埋蔵している莫大な天然ガスや石油に頼り、やがてパートナーの中国に頼ることで、徐々にその状況に適応していくことだろう。プーチン氏はつい先日中国を訪問しており、その際、中国の習国家主席は、NATO拡大の問題をめぐってロシアに対する支持を公然と表明した。中国が同様の立場を表明することは珍しく、これは基本的に、西側に相対するロシア・中国間の同盟が生じつつあることを示している。また我々は、両国がかつて、シリアにおける人権侵害を非難する西側提案のいかなる決議に対する拒否権を共同で行使した際にも、この同盟の形を見て取ることができた。

今日我々にできることは、これらの経済制裁の影響がどれほどのものになるか、あるいはロシア側でそれがどのように拡大していくかを観察することだけである。ロシア国内の何らかの変化をもたらすのか、あるいは皇帝プーチンは軍事力を通じた支配の夢に引き寄せられ続けるのであろうか。あるいは、すでに崩壊し、今日墓場から蘇らせることを望んでいる旧ソ連を復活させる夢にとらわれ続けるのであろうか。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52679 )