シリア:カナダ政府がシリア民主軍管理下のキャンプから自国民を帰国させることを妨害(2)
2022年02月23日付 al-Watan 紙


■カナダ政府がシリア民主軍管理下のキャンプから自国民を帰国させることを妨害

【ダマスカス:本紙】

ガルブレイス氏は、事態を進展させるために必要とされたものが、カナダ国際問題担当部門がシリア民主軍の高官らにメールを送ることだけだったことを明らかにした。すなわち、「バスが国境を越えてイラクのクルディスタン地域(カナダは同地域のアルビールに領事館を有している)まで児童を運んだとしても、カナダは反対しない」との誓約である。

ガルブレイス氏によると、当該の女性および児童(彼らの間に直接的な関係はない)の家族らは、カナダ当局に対し、彼らを自国に帰還させるよう幾度となく要請したという。同様にこの家族らは、同当局に対し、彼らが救命医療を必要としていることを示す医療診断書を送付した。

ヒューマン・ライツ・ウォッチの危機・紛争担当部局アシスタント・マネージャーであるリタ・タイラー氏は次のように述べた。「カナダ政府によって帰宅する権利があることを認められるまで、カナダ人たちはどれほどまでに死に瀕さなくてはならないのか? カナダは、シリア北東部で非合法的に収用されている国民を支援する必要があり、彼らが救命医療にアクセスすることを妨害してはならない」。

カナダはこれまで、シリア民主軍の管理下にあるキャンプ群に収容されていた自国民のうちわずか3名に対し帰国することを許可してきた。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52940 )