パレスチナ:UAEをパレスチナ決議案の撤回に導いた米国の圧力(3)
2023年02月20日付 al-Quds al-Arabi 紙


■米国の圧力に応じて…UAEがイスラエルの入植を非難する安保理決議案を撤回

【ガザ:本紙】

本紙が入手した情報によると、ブリンケン氏はパレスチナ側に対し安保理からの決議案を撤回することに加えて、(パレスチナ)当局が治安調整を停止するという以前の決定を破棄し、イスラエル側との交渉チャンネルを回復することを求めた。同氏はさらに、チャンネルの回復を含み、異なるメカニズムによってなされる解決策および提案を提示した。そこでは現地で生じている緊張状態が終了し、緊張拡大のプロセスが停止し、従来の状態に復帰するまで米国政府が現段階での仲介役となる。

パレスチナ大統領は米国からの接触のなかで現場の進展やネタニヤフ政権の政策を要因に状況が爆発しかねないリスクを懸念したが、他方ブリンケン氏は安保理に事を運ぶ代わりに、米国政府がイスラエル側により強力に圧力をかけることを約束した。これは事態がパレスチナ全域で大規模な緊張拡大に発展することへの恐れから、新たな入植地計画の実施の停止や、ラマダーン月が始まるのを前に聖地やアル=アクサー・モスクにおける現状を維持することを目的としたものである。

(後略)

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( 翻訳者:中嶋甘奈 )
( 記事ID:55089 )