シリア:米国はアラブ諸国とシリア政府の関係正常化を妨害するための新たな制裁措置を検討(2)
2023年06月08日付 al-Watan 紙


■アラブ諸国とシリア政府との関係正常化を妨げるために、より厳しい「制裁」措置を課すことを希求する米国…米国占領軍はシリア東部で「アラブ系」民兵組織の結成を目指す

【ダマスカス:本紙】

アスル・プレスが掲載したリーク情報によると、米国政府が率いるいわゆる「有志連合」軍は、これまでダイル・ザウル県の田園地帯で採用してきた複数の指導部を変更し、さらに「シリア民主軍」に従属しており、アキーダート族に属するアフマド・ハビール氏を指導者とする「デリゾール軍事評議会」といった一部の勢力の名称を変更することを画策しているという。さらにこのリークによると、この動きにはハビール氏を孤立させ、米国政府が結成を目指す軍事主体にダイル・ザウル軍事評議会を合流させる意図が存在するという。

ダイル・ザウル県の田園地帯を拠点とする部族の情報筋は、このリーク情報の信ぴょう性を認めつつ、次のように述べた。「アブ・ハーティム・シャクラーの名で知られるアフマド・ハーイス氏をハビール氏の代わりに採用したということは、(米国)占領軍が、かつて米国の支援を受けたいわゆる『自由シリア軍』の指導者ムハンナド・タラー氏をも採用するつもりであることを示している」。

同筋によると、米国政府は同様に、アラブ系民兵組織を新たに形成することによって、トルコ国境から「クルド人部隊」を排除することでトルコ側を満足させることを画策しているという。また米国占領軍が、シリア民主軍が「完全に拒否されており、そもそも受け入れられることがあり得ない」との観点から、同軍がラッカ市および同市郊外、ダイル・ザウル県田園地帯で何の利益をもたらさないと完全に確信するに至ったことも理由だという。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:55753 )