レバノン:UNIFIL任務延長案に起因する国連安保理の緊張(4)
2023年09月01日付 al-Quds al-Arabi 紙


◾️西側諸国がレバノンの主権を無視しようとするなかで、UNIFIL任務延長にかかわる安保理会合が緊迫化

【ニューヨーク(国連):本紙】

さらに同大使は、レバノン南部におけるUNIFILの存在は基本的にレバノン・イスラエル間の紛争に起因すると強調し、問題がレバノンの組織とUNIFILの間にのみ存在するという誤った印象を否定した。続けて大使は「UNIFILとレバノン南部の地元住民の間の関係はむしろ非常に良好である」としつつ、「この文言を緊張の原因ではなく、さらなる安定と安全を実現するための要因にしましょう」と述べた。

ラーナー・ヌサイバUAE国連大使は、ブルーライン上での緊張が2006年の戦争以来類を見ないレベルで高まっていると警告した。同大使はレバノンのヒズブッラーが昨年を通して、日常的に決議1701号(2006)と決議1559号(2004)を嘲笑い続けているとして、同党を批判した。さらに「ヒズブッラーは監視塔を建設し、実弾による軍事訓練を行い、治安維持軍を恥知らずにも攻撃しながらUNIFILの行動の自由を妨げてきた。さらに数えきれないほどのレバノン危機を恒久化させ、ベイルート港での壊滅的な爆発事件に関する調査を妨害し、主要な国家機関を麻痺させてきた。これらの極めて扇動的な行為は、我々の地域における危険な緊張化への警鐘を鳴らしている」と述べた。

(5)に進む

(3)に戻る

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:齋藤公佑 )
( 記事ID:56306 )