レバノン:UNIFIL任務延長案に起因する国連安保理の緊張(7)
2023年09月01日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️西側諸国がレバノンの主権を無視しようとするなかで、UNIFIL任務延長にかかわる安保理会合が緊迫化
【ニューヨーク(国連):本紙】
8月の安保理議長を務めたトーマス・グリーンフィールド米国国連大使は、 UNIFILの行動の自由や、UNIFILが公式あるいは非公式のパトロールを実施する能力に関する文言を包括的に履行する必要性を指摘した。レバノン南部のブルーライン一帯においてヒズブッラーの活動を許している様々な非合法の場所にアクセスする能力がUNIFILに欠如しているという事実は、同暫定軍が紛争の発生可能性を軽減する能力を妨げている。
したがってグリーンフィールド大使はレバノン政府に対して、UNIFILの立場にかかわる協定の条件に適合するかたちで、同暫定軍の任務の完全な遂行を保証するよう求めた。さらに同大使は、米国が先月8月に、ヒズブッラーを支援する活動を理由として、環境保護団体「国境なき緑」とその指導者らに制裁を課したと付言した。また米国は「ヒズブッラーとその支援ネットワークを徹底的に追求」する一方で、レバノンの環境を保護するレバノンの市民社会組織への支援を継続すると言及した。
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( 翻訳者:齋藤公佑 )
( 記事ID:56309 )