レバノン:UNIFIL任務延長案に起因する国連安保理の緊張(8)
2023年09月01日付 al-Quds al-Arabi 紙


◾️西側諸国がレバノンの主権を無視しようとするなかで、UNIFIL任務延長にかかわる安保理会合が緊迫化

【ニューヨーク(国連):本紙】

フランスは、レバノンが反対の立場を表明していた、UNIFILの行動の自由にかかわる文言への修正案を提示した。その草案には「UNIFILがその任務の範囲で実施するパトロールに関して、レバノン政府と調節を行う」という条項が含まれていた。またレバノンはUNIFILの行動の拡大と、レバノンの政府や軍との調整を欠いた行動への拒否を主張した。

今日任期を終えるUNIFILの延長決議の草案において表出した相違点としては、いくつかの国々、特にヒズブッラーに敵対する国々が、昨年の延長決議に含まれ、「国連暫定軍が自らに割り当てられた任務を遂行するにあたっては、事前許可やいかなる方面からの許可を得る必要がない。またそれは独立して任務を遂行することが許されている」と規定していた条項に固執していることがある。新たな決議2695号は、「南レバノンにおける平和維持活動が、割り当てられた任務を遂行するにあたって事前承認や申告を必要としないこと」、さらには「UNIFILがレバノン政府との調整を継続しながら、独立したかたちで任務を実施すること」を定めている。

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( 翻訳者:齋藤公佑 )
( 記事ID:56310 )