■「ヒズブッラー」と戦争に反対する勢力:パレスチナ、そしてレバノンにおける二国家解決
【本紙:ムニール・ラビーウ】
ヒズブッラーの口実
現在、いくつかの事件で類似性がみられるが、ヒズブッラーはレバノンのアクターである一方、南部で戦っている人々はこの南部の住民であるという根本的な違いとともに、こうした類似性を作り出そうと試みる人々もいる。ヒズブッラーは1つの地域というスローガンのもとで、ガザ地区とパレスチナ抵抗運動を支援するため、現行の紛争と対立に飛び込んだ。この行動は、自分たちは戦争とは関係がなく、これはレバノンの基準、状況、タイミングによる戦争ではなく、そこに様々な算段があると考えている多くのレバノン人らを刺激するものであった。一方でヒズブッラーは紛争への参入に関して、レバノンを何度も脅かしたイスラエルの声明に依拠しながら、これが予想されるさらなる危機を回避するためだと発表している。また同組織は、この紛争への参入は先取り流れのなかで行われていると考えており、これは同組織がシリアでの戦争に参入するために用いたものと同じ口実に基づく論理である。
(3)に進む
(1)に戻る
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:57502 )