レバノン:日々爆撃にさらされるダーヒヤ地区の住民たちの生活(2)
2024年10月16日付 al-Mudun 紙
■戦争と「戯れる」ダーヒヤ地区の住民たち:がれきと隣り合わせの「通常の」生活
【本紙:ファラフ・マンスール】
<<ダーヒヤ地区への浸透>>
実際にはダーヒヤ地区から住民が完全に去ったわけではなく、同地区では漸進的な避難が起こってきた。イスラエルによる空襲が激しい夜が明けると、住民は自身の地域を訪れ、自宅や自身の商店、そして同国による直前の空襲が引き起こした破壊を観察する。そして彼らは、まるで戦争の影響を除去し、たとえ部分的にでも通常の生活を取り戻したいかのように、あたりに散らばったがれきを取り除くのを助け合う。
この地域には、数百の商店が入っている数十のスーク(訳注:アラブ地域の商店街)や、大型店舗、そして卸売りに特化したスークもあり、店主たちの大半は商店のほかは何も所有していない。そのためレバノン国民が約4年間苦しんでいる財政危機のもと、最大で3週間店を閉め、先が見えない失業に陥ることは彼らにとって厳しいものだった。しかし彼らの一部は、イスラエルによる空襲を横目に店に戻り、商品を売ることを決めた。
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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:58884 )