シリア:ダマスカスが「解放」され、アサド大統領は未知の場所へと逃亡(6)
2024年12月08日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ダマスカスは暴君から解放された... バッシャール・アサド氏は未知の場所へ逃亡(動画)
【パリ:諸通信社】
「シャーム解放機構」の指導者であり、反体制武装勢力のなかでももっとも顕著なリーダーであるアブー・ムハンマド・ジャウラーニード・ジャウラーニー氏はヒムスの掌握を「歴史的な瞬間」であると評し、戦闘員らに対し武器を放棄した人に対して攻撃をしないよう呼びかけた。
反体制勢力「軍事作戦部」のハサン・アブドゥルガニー司令官は今日日曜日の早朝、声明で、「作戦はダマスカスを取り囲む田園地帯の完全な『解放」に向けて継続している」としつつ、「反体制軍は首都を見据えている」と述べた。
昨日土曜日の午後には、ダマスカス諸街区の数多くの住民がアサド氏に抗議するために外へ出てきた。しかし治安部隊はそれを望まなかったか、あるいは不可能であったために、彼らを制圧しなかった。
ダマスカス市の郊外部ではハーフェズ・アサド前シリア大統領の銅像が倒され、破壊された。
こうした出来事の急速な進展はアラブ諸国の政府を驚愕させ、この地域の不安定に対する新たな懸念を生じさせた。
カタール、サウジアラビア、ヨルダン、エジプト、イラク、イラン、トルコ、そしてロシアは共同声明を出し、「危機は深刻な進展となっている」としつつ、政治的解決を呼びかけた。
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( 翻訳者:清久功介 )
( 記事ID:59250 )