■パレスチナ人政治活動家が同国自治政府の治安部隊に拘束されたのち死亡する
【パレスチナ:本紙】
そして同氏は「ここで起こったことは、ニザールの暗殺です。そして公的機関が、この事件を非倫理的な手法によって扱ったのです」と付け加えた。
同氏は「家族は息子の身に起こったことについて、今まで公的機関から何の連絡も受けていません。メディアの報道によって彼の死の知らせを知ったのです」と述べた。
そして同氏は「家族のかかりつけ医の立ち会いのもとで遺体の検死を行うこと、また国内および国際的な諸人権団体の参加のもとで国際的調査を開始すること」を要請した。
バナート氏はパレスチナ自治政府に対する「無所属の」反体制活動家であり、同政府に対する数々の辛辣な批判で知られていた。また治安部隊によって幾度となく拘束されていた。
同氏は、パレスチナ立法評議会(PLC)の選挙に挑むため「自由と尊厳」選挙リストを作成していた。同選挙は去る5月22日に予定されていたが、4月30日にこれを中止する旨の大統領令が発出された。
同氏は、選挙の中止が決定した直後、欧州連合に対しパレスチナ自治政府への財政援助を停止するよう求め、パレスチナ世論における広い論争を巻き起こした。
同氏が当時Facebook上のビデオクリップの中で語ったところによると、「治安部隊を伴った」武装者複数人が(去る5月2日に)同氏の自宅に向け集中的に発泡し、住民らを怖がらせた。
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