■パレスチナ人政治活動家が同国自治政府の治安部隊に拘束されたのち死亡する
【パレスチナ:本紙】
一方パレスチナ祖国イニシアチブ(パレスチナの政党)はバナート氏の拘束および死亡事件を非難した。そして、起こったことについて包括的な調査を実施するため自治政府の外部から、独立的かつ中立的として認められる個人からなる独立した調査委員会を設置すること、また同氏の死の責任者たちに対する懲罰を保証することを要請した。
同政党は、政治的理由による拘束、暴力の行使、市民に対する拷問を拒否すると強調した。
≪アシュラウィー氏:危険な展開≫
これに対し、パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会の元委員ハナーン・アシュラウィー氏は、Twitterでの投稿で「ニザール・バナート氏が拘束され、死に至るまで打撲を受けたことは、危険な犯罪であり、危険な展開である」と述べた。
同氏は「パレスチナの地では状況が留めどなく悪化し続けており、それがこのような深刻化をもたらした」と加え、バナート氏の死の責任者らに対する問責を求める必要があると強調した。
≪国際的な非難≫
欧州連合のパレスチナ事務局は同氏の死に対し「悲しみ」を表明した。
そして同事務局はTwitter上の公式アカウントへの投稿で「完全かつ独立した透明性のある調査を早急に実施すること」を要請した。
さらに同投稿で「我々は、活動家であり(パレスチナ立法評議会選挙における)元候補者であったニザール・バナート氏が、治安部隊に拘束された直後に亡くなったことにショックを受け、悲しんでいる」と述べた。
一方在パレスチナカナダ代表部の代表者は、自身のTwitterアカウントで、「活動家ニザール・バナート氏の死にショックと深い悲しみを感じている」と述べた。
また同氏は加えて「カナダは、表現の自由および守られるべき政治家たちや市民社会の成員のための安全な場所の必要性を強く強調する」と述べた。
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