ガザ:ハマースの副指導者暗殺、ネタニヤフ首相は戦争拡大を望んでいるのか(2)

2024年01月04日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アールーリー氏殺害…ネタニヤフ首相は戦争を拡大している!

【本紙】

人道レベルでは、イスラエルの侵攻は集団虐殺へと変容した。またこれによって、現在起こっていることを、パレスチナ人をガザ地区の外へと追放するための第2のナクバに変えようとしているベン・グヴィル氏とスモトリッチ氏の気ままの水準が上がることとなった。しかし戦場レベルでは、イスラエルの侵攻はイスラエル軍にとっての停滞と圧迫に変容し、ガザ地区にいる同軍の5つの旅団の撤退につながった。またそれは、停滞と「ハマースの根絶」という仮説の失敗の早期の感知や、人質の解放のための「ハマース」との交渉へとネタニヤフ首相を動かす内的圧力へと変容した。

ハマースにとっての、その作戦の第1の論理的結果は、交渉の凍結、戦争の継続、「ハマース」だけでなく全てのパレスチナ人指導層の、イスラエルがパレスチナ人や地域に対して開いた終末のシナリオに向けた準備である。

ヒズブッラーの反応モデルの研究は、現行の「交戦規定」を破り、同党の指導者であるハサン・ナスルッラー書記長に間接的な脅威を与えたイスラエルの作戦に対する反撃を党幹部らが現在計画していると指摘している。他方イスラエルはおそらく、同国の戦争議会に狂気が蔓延しているにもかかわらず、事態が全面戦争に発展させないために、ヒズブッラーが行うことに対する反撃の規模を抑制するだろう。

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翻訳者:大森耀太
記事ID:57078