■パレスチナ指導部はガザの通行所を開放し自らの管理下に引き渡すよう呼びかけ
【ラーマッラー:アナトリア通信】
ラファフ国境検問所は2005年、いかなるイスラエル治安局員がいないなかで、パレスチナ当局者らにならんで国際監視員らを駐留させることを定めた、イスラエル側との合意に基づいて、イスラエルの撤退から3か月後に開通した。
この合意に基づき、パレスチナとイスラエルの治安局員らは、EUの監視員らが運営する中央指令室から遠隔のカメラを用いて同検問所の動向を監視してきた。しかしハマースがガザ地区の実権を握った2007年の半ば、この作業は中断した。
イスラエル政府は2005年のアリエル・シャロン前政権の際、当時「ガザ撤退」として知られた一方的な計画の一環として、ガザの入植地から撤退した。
そして5月7日には、イスラエルは全ての国際的な呼びかけを無視した軍事行動を経て、エジプトと接するラファフ国境のパレスチナ側の領域を支配下に置いた。
イスラエル軍は同様に、昨年10月7日からガザ地区北部のバイト・ハーヌーン(エレズ)通行所を封鎖し、(ハマースが運営する)「ガザ政府」のスタッフがガザ地区南部にあるケレム・アブー・シャローム商業通行所のパレスチナ側で活動することを許可していない。
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