■ナスルッラー書記長の「抑止」言説…米国・イラン間の会議は戦争を「延期させる」?
【本紙:ムニール・ラビーウ】
複数の情報は、この会合では「軍事衝突の停止」、「国境地帯からのヒズブッラーの撤退および同域からの重火器の撤去」、またこれらの見返りとして米国が「イスラエルに対して作戦停止に向けた圧力をかけ、イスラエル人らがヒズブッラーの幹部陣に対して行っている殺害作戦の停止を保証すること」など、アモス・ホッホシュタイン米特使がすでに示していた複数の提案について協議がなされたことを明らかにした。
同様に米国高官らはイラン高官らに対して、イランによるヒズブッラーへの精密ミサイルや最新鋭兵器の供給を停止するよう要請した。
一方イラン高官らは、ヒズブッラーが部隊をリーターニー川以北ないしは(国境から)10km地点までへ撤退させることに関するいかなる議論を拒否した。そして同国高官らが、ヒズブッラーの戦闘員らは地域における「土着民」であると強調したため、議論は重火器の撤収へと戻った。
会議およびその結果は、米国が戦争の防止に専心しているだけでなく、イスラエルに対して無謀を起こさず、既存の対立を大規模ないし広範な戦争へと変容させないように圧力をかけていることの証左となった。
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