■「敗北」から5年後も「ダーイシュ」は4000人のシリア人を殺害
【本紙】
SOHRは、ダーイシュが「シリア政府やSDFの勢力地域内で2500以上の作戦によって民間人と軍人ら4085人を殺害した」と指摘したうえで、「犠牲者の大半は、政府軍やそれに近い民兵、SDFの戦闘員であった」ことに着目しつつ、「この総計は627人の民間人も含んでいる」と付言した。
犠牲者の総数は4085人に達し、その半数以上がダマスカス郊外からイラク国境に広がるシリアの砂漠地帯で殺害された。またSOHRは、「2019年にダーイシュが形式的に崩壊してから、914以上の作戦に際しシリア砂漠地帯の様々な地点で2744人が同組織の手によって殺害され殉教したことを確認した」と伝えた。ダーイシュは、その「カリフ制」が崩壊してから、砂漠地帯だけで政府軍やこれに近い民兵組織の構成員ら2529人を殺害した。
SOHRは、「かろうじて、爆撃、待ち伏せ、攻撃、奇襲のない日々が流れている。ダーイシュの作戦は主にアレッポ県・ハマー県・ラッカ県の三角地帯、さらにホムス県東部の砂漠地帯、ラッカ県の砂漠地帯、ダイル・ザウル県の砂漠地帯に集中している。一方これらの作戦は、政府軍やこれに近い民兵が砂漠地帯深部で行う定期的な治安キャンペーンに直面している。ロシア軍の戦闘機による集中的な航空支援を受けており、ほぼ毎日砂漠地域を攻撃している」と指摘した。
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翻訳者:大森耀太
記事ID:58240