■仏語週刊誌が、深刻な危機への対応におけるアハヌーシュ政権の「重大な不在」を批判
【ラバト:本紙】
同誌は、こうした不法移民の試みは新しい現象ではないとしつつ、新たな波を特徴づけているのは、就労年齢の若者や学齢期の子どもまでもを含んだその人口構成であると指摘した。彼らのなかには9歳に満たない子どももおり、彼らをこのような危険な旅に出るに至らしめた状況について数々の疑問を呼んでいる。「テル・ケル」によれば、この移民の波は明らかに、モロッコが経験している根深い社会危機を反映しているのだという。
こうした不法移民らの証言によると、彼らは失業と貧困に苦しみながら、生活環境を改善し、家族のためにより良い将来を確保しようと努力している。彼らは、しばしば 「無益なモロッコ」と形容される農村部や小さな町の出身で、そこにはカサブランカ、ラバト、タンジェといった経済的主軸都市が得ている経済的・発展的機会が欠如している。しかし、モロッコ政府はこのような周縁化された地域を無視し続け、住民の苦しみを増大させ、最終手段としての移住へと駆り立てているようだ。
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