イスラエル:レバノン南部への地上攻撃開始(6)

2024年09月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエル軍がレバノン南部への地上攻撃開始を発表

【ワシントン:本紙】

目撃者らは月曜(30日)夕方、イスラエル軍が砲撃を開始したレバノン南部国境地帯にあるワッザーニー地区の向かいに位置するアービル・カムフ村の方向から、軍用車両が移動している音を聞いたと報告した。

目撃者らによる報告は、イスラエル軍がレバノン領内への地上侵攻を準備しているという報道が流れたのを受けて、月曜夜に同軍がレバノン国境にある3つの入植地に閉鎖的軍事区域を設置すると発表した直後になされた。

さらに別の目撃者らによると、イスラエルの偵察機がレバノン南部の複数地域の上空を激しく飛行していたという。

イスラエルは今年9月23日から、レバノンに対して、約1年前にヒズブッラーとの衝突が始まって以来「もっとも激しく、もっとも広範な」攻撃を行っている。地域戦争の勃発の懸念が生じるなかで、レバノン当局のデータによると、月曜の昼までに、子供と女性を含む少なくとも970人の死者が出ており、ほかにも負傷者が2,784人出ている。

ヒズブッラーを筆頭とするレバノン国内のレバノン系、パレスチナ系の各派閥は、2023年10月8日以降、イスラエルが米国の支援を受けて同年10月7日からガザ地区に対して行っている戦争を終わらせることを要求しながら、日々イスラエル軍と「ブルーライン」を越えた相互の砲撃を交えている。

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翻訳者:森川明穂
記事ID:58892