■デイリー・メール紙:「アサド氏はシリアからの逃亡前にイスラエル人と協力していたのか?」
【ロンドン:本紙】
アサド氏による最後の脱出の試みは、フマイミーム空軍基地から発進した専用機を用いたもので、この飛行機はトランスポンダー・システムを操作して追跡を避けたという。フライト追跡サイト「フライトレーダー24」によると、アサド氏を乗せたものと思われる飛行機は12月8日早朝にダマスカス国際空港を離陸し、地中海上空へ向かったのち、突然進路を変え、レーダーから姿を消したことを記録している。これは同機のパイロットがフライトを追跡し、航空交通管制に位置を伝えるためのトランスポンダー・システムを停止させたためと考えられる。
この飛行機はフマイミーム空軍基地に着陸した。その後アサド氏は迅速にロシア軍の航空機に移送されたのち、戦争で荒廃した国を後にしてモスクワで亡命生活を始めた。
アサド氏がイスラエルの当局者らと接触したとされるこの報道は、戦争犯罪問題担当特使が、シリアの集団墓地から得られた証拠が、失脚した指導者の統治下で国家が主導した「死の機構」を明らかにしたと発表したのちに浮上したものである。
スティーブン・ラップ元戦争犯罪問題担当特使はダマスカス近郊の集団墓地2か所を訪問した後、『ロイター』通信に対し、「我々には、10万人以上の人々が失踪したり、拷問の末に殺害されたという確かな証拠がある」と語った。
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