■トランプ大統領がホワイトハウスに復帰:西サハラ紛争における米国のモロッコ支援復活への期待
【ラバト:本紙】
さらに『ル・モンド』は、モロッコは、紛争の最終的解決は国際連合の決議に基づくと認識しているが、この地域における自国の正当性を強化するため、「領事館外交」として知られるものを採用しており、その範疇においてアフリカ13か国が「ポリサリオ戦線」との関係を断絶・停止したと加えた。
そして同紙は、モロッコ外交がブルキナファソやコートジボワール、トーゴのようにモロッコの自治政府計画を支持する国々に囲まれたガーナ共和国から肯定的な立場を得ることにも成功したことに注目した。
また同紙は、トランプ氏の大統領職の復帰は、モロッコにとって西サハラ問題における自国の立場を強化するのための新たな機会であるとみなしたうえで、モロッコが、特にポリサリオ戦線を支持するアルジェリアとの緊張が続くなかで、「米国の支援が自国の外交的成果の増強に貢献することを期待している」と評した。
さらにトランプ政権による次なる措置がおそらくはこの長い紛争の運命を決定づけ、米国とモロッコの関係に温かさが戻ることがこの厄介な問題の新たな転換点となるだろうと推測した。同時に、モロッコは、この地域における主権を強化するために外交的活動と現地活動を結びつけるという戦略的ビジョンへの取り組みを続けている。
(後略)
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